Nahoko Toyota

Communication Designer JPN – ENG – SPN

様々な苦難を乗り越えて、航空業界で夢と居場所を見つけたサリーの場合①

不登校、引きこもりなど、

「居場所がない」

と感じている中高生は

どのくらいいるんだろう。

 

10~20代の人間関係で

つまづいている全ての人に

読んでもらいたいと思った

インタビューでした。

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Q:どこから話をはじめていいかよく分からないから、とにかく最初から行こっか(笑)高校からニュージーランド(以下、NZ)に留学したんだよね?何がきっかけだったの?

A:確かに、ここまで色々あったからね~(笑)私は中学受験をして、私立の女子校に通っていたんだけど、そこで色々とうまくいかなくてね。中学の後半は、ほとんどの時間を保健室で過ごすようになっていた。その様子を見ていた両親が、留学に関する資料を取り寄せてくれたのがきっかけ。それで、高校に上がってすぐの夏に日本の学校を休学して、NZで1年間の交換留学プログラムに参加することになったの。

 

Q:中学でうまくいかなかったって、どういうこと?

A:小学校の頃は周りで塾に行っている子も少なかったから、学校の勉強をすごく簡単に感じていたんだよね。でも、私立の中学に入ると、周りのレベルが高くて焦りを感じるようになったんだと思う。特に英語は赤点ばかりで、通知表はずっと「2」だった。それに、女子のグループにありがちなネチネチした人間関係も苦手で、だんだんと周りから距離を取るようになった。そういうつまづきが重なって、全てが嫌になってた。

 

Q:英語が苦手なのに、留学したの?

A:そう。だから留学が決まってNZに行くまでのあいだ、放課後に少人数制のレッスンにも通ったよ。学校では落ちこぼれだったのが、マイペースに学べる環境になったら、勉強が楽しくなっていた。とはいえ、すぐに英語力が伸びるわけでもないから、他の交換留学生に比べたら全然ダメだったけどね。

 

Q:いきなりNZの高校に入ったの?

A:プログラムの最初の1ヶ月間は、オーストラリアのシドニーで合宿みたいな期間があって、他の留学プログラム参加者と相部屋で生活しながら、色々なアクティビティを体験したの。高校1年生で参加しているのは私だけで、周りは年齢も英語力も上の人たちばかりだったから、「何言ってるのか分かんないし、この人たちに付いていこう」って感じだった。

 

Q:今の姿からは想像できないけど、そんな時期があったんだね。実際に留学してみてどうだった?

A:英語が話せないから友達もできないし、1年目は大変だった。今でも覚えているのは、あまりに居場所がなくて、ランチを1人トイレで食べていた時期があったこと。でも、1年間のプログラムが終わって帰るころには、「残りたい」っていう気持ちになってた。親はびっくりしながらも認めてくれて、日本の高校を退学して、NZで高校3年間を過ごすことになったの。

 

Q:どういう心境の変化があった?

A:NZの高校は、ほぼ全ての授業が選択制で、日本の大学みたいに自分で受けたい科目を選べるのね。私は日本でピアノを習っていたこともあって音楽の授業を取ったんだけど、そこで先生や友達に認めてもらえたことが転機になった。たまたま音楽に力を入れている高校だったから、学校の先生がピアノの先生を紹介してくれたり、コーラス部に伴奏を頼まれたりして、学校生活がどんどん楽しくなっていった。しゃべれなくても表現できる場所を見つけて、「今の私にはこれしかない」って思ったの。

 

Q:高校卒業後の進路は?

A:日本の大学も考えたけど、結局はNZの大学で観光学(ツーリズム)を専攻することにした。高校時代にたくさんバイトをしてたから、接客は嫌いじゃないと分かっていたし、昔から航空業界やCAに憧れがあったから。

 

Q:その憧れはどこから来たの?

A:家族や周りに旅行好きが多かったからかな。うちは両親ともに教師で、長期休みになるとよく旅行にいっていたの。祖父母も旅好きで、小さい頃におじいちゃんがJALの時計をお土産にくれたのが、すごく嬉しかったのは今でも覚えてる!

 

Q:じゃあツーリズムを選んで正解だった?

A:実は、選択科目で受けたマーケティングの授業があまりに面白くて、1年もしないうちにマーケティングに専攻を変えたの。「どうしたら売れる?」って考えるには、お客さんや消費者を知ることが大切で、私が接客を好きな理由とつながっていた。人の行動や心理を学んだり、マーケティングプランを作るのも好きだったね。

 

Q:大学時代は、どんな仕事をしていたの?

A:たくさん掛け持ちしてたよ。ダイニングバー(筆者とは、ここで一緒にアルバイトをした仲w)の他にも、ホテルや生活雑貨店でも働いてた。そんなある日、自分が習っていたピアノの先生から「私辞めるから、生徒を引き継いでね」と頼まれて、20人ほどの生徒にピアノを教えることになったの。日本だったら、なかなかそんなことないよね…NZらしい(笑)

 

Q:新卒で就職活動はした?

A:うん、やったよ。絶対に航空業界と決めていたから、大学在学中に半年間日本に帰って、就職活動しまくった。CAだけじゃなくて、グランドスタッフでも、地方の空港ベースでも、とにかくひたすら受け続けたね。最終的にANAのグランドスタッフに就職が決まったときには両親もすごく喜んでくれて、それで大学を卒業するためにNZに帰ったの。

 

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★サリーの話①を聞いて、良いなと思ったこと★

1.中学の時から、自分に合わない人間関係や価値観を拒否して、一人になる勇気を持っていたこと。

2.高校留学1年目で、弱み(英語力)にコンプレックスを持ちながらも、強み(音楽)を通じて居場所を見つけたこと。

3.就活の際、昔からの憧れを実現するために業界は絞りながらも、その他の条件には柔軟な姿勢で臨んだこと。

 

★あなたへの質問★

職場・家庭・友人関係など、今のあなたの「居場所づくり」に役立っている強み(特技・性格・経験など)は何ですか?

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