約10年ぶりに暮らした日本で

心の傷をしっかり癒して

また海外へと飛び立った彼女。

 

どん底から抜け出す過程で

大事にしていたポリシーや

夢だったCAとしての就職など

色々と話を聞きました。

 

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Q:火事のあと、すぐ日本に帰ったの?

A:そのまえに、1ヶ月ほどNZに帰ることにしたの。仲のいい友達と話して癒されたり、何をするわけでもなく、ただボーっとして過ごしていた。それから日本に帰国して、すぐに病院に通いはじめた。元々私がオーストラリアに行くことも良く思ってなかった両親に対しては、申し訳ない気持ちがあったから、割と早い段階で仕事も見つけたよ。

 

Q:うつ病やDV被害について、ご両親はどんな反応だった?

A:オーストラリアで病院に通いはじめた時から、抑うつの薬を飲んでいることは話していた。回復するまでの過程で、「最後に信頼できるのは、家族なんだ」って実感したし、「もう絶対親を裏切らない」って思った。でも、DVのことはずっと言えなくて、打ち明けたのは結構最近なの。母は私の話を聞きながら泣いていたけど、色々なことのつじつまが合って納得したみたいだった。

 

Q:日本では、どんな仕事を探したの?

A:英語が使える仕事を探していたら、放課後に学童で子どもたちに英語を教える人を募集していて、そこで働くことになった。これは、本当に大正解だったね。子どもって、とにかく純粋でしょ?一緒にいるだけで、すごく癒された。オーストラリアではかなり強い薬を処方されていたのが、どんどん量が減って、4~5ヶ月経つ頃には薬が必要なくなっていたの。

 

Q:この先どうなるか分からない不安はなかった?

A:もちろん、めちゃくちゃ不安だったよ!でも、ひたすら自分の好きなこと・魂が喜ぶことだけしようって思って、毎日を過ごしていた。それで私が何をしたかっていうと、仕事が休みの日には空港に行って、朝から晩まで1日中そこで過ごしていたの。普通に考えると、「そんなことしてどうなるの?」って思うよね。親からも「バス代がもったいない」って言われたけど、私はただ空港にいるだけで楽しかった心が楽しくなることなら、何でもよかったの。

 

Q:そのあと、また海外に出たのはどうして?

A:半年間日本にいて、日本の会社に入ることも考えたけど、息が詰まりそうだなって思った。「私は日本じゃないんだろうな」ってなんとなく知っていたから、海外の求人を色々と探すようになった。でも結局、応募したのは、やっぱり航空会社だった。もちろんダメもとで受けていたんだけど、マレーシアに本社があるLCC(格安航空会社)の求人に合格して、CAとして働くことが決まったの。

 

Q:この心を癒す過程で、一番大きな学びは何だった?

A:一度どん底を経験すると、自分という人間が分かるし、本当の意味で受け入れられるようになった。私って、中高生の時に「勉強や英語がダメだから、他の何かで自分の価値を示さなきゃ」って思ってた名残があるのか、ついつい頑張りすぎてしまうんだよね。でも、働きすぎて心が折れた経験から、「今あぶないな」「仕事やりすぎてるな」っていうのが分かるようになった。

 

Q:マレーシアでの生活はどうだった?

A:発展途上国で暮らすのは初めてだったから、最初はかなり洗礼を受けたね。入社トレーニングの期間は、同期みんなで同じコンドミニアムで生活して、会社手配の交通機関で出社していたんだけど、トレーニングが終わると自分で探した家に住んで、交通手段も自分で手配しないといけなかった。空港まで電車もまだ通ってなくて、ドライバーを雇って送迎してもらうんだけど、前払いしたお金を持ち逃げされたり、バスに乗ったら今度はケータイを盗まれたり、交通面が特にストレスだった。

 

Q:CAの仕事はどうだった?

A:それが、あれだけ憧れていたのに、やってみると「こんなもの?」って思っちゃったんだよね。何か特別なスキルが身につくわけじゃないし、LCCだから旅先でゆっくりする暇もなくトンボ返りで、1年くらい経った頃には辞めたくなってた。でも、周りには10年以上CAの仕事を楽しんでいる人もいたし、まだ何かが見えていない気もしていて…。続けようか迷っていた時期に、たまたま今の仕事と縁があって、入社して約1年半後に部署を移ることになったの。

 

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★サリーの話③を聞いて、良いなと思ったこと★

1.「何があっても1人で頑張る」から、「辛いときは友人や家族に支えてもらう」に変化したこと。

2.純粋な子どもたちと触れ合うことで、心を癒すプロセスが加速したこと。

3.将来への不安を感じながらも、自分が好きなこと・魂が喜ぶことを日々最優先したこと。

 

★あなたへの質問★

あなたの心が楽しくなる瞬間、魂が喜んでいると感じる瞬間は、どんなときですか?