Mohammed Faris – World Domination Summit 2017 Speaker

“The missing soul of productivity – leveraging spirituality to boost our productivity”

 

アメリカといえば、

弱肉強食の資本主義社会の中心で

ファストフードなどのチェーン店や

セレブリティ文化の発信地でもある。

 

そんな主流社会とは違う生き方を求めて

アーティストやフリーランサーが集まる街が

オレゴン州にあるポートランドだ。

2011年にこの街で生まれたイベントが

World Domination Summit、略してWDS。

How do we live a remarkable life in a conventional world?

(旧態依然の世界で、どう価値ある人生を生きるのか)

という疑問への答えを一貫して追求している。

 

日曜日の朝、冒頭リンクの動画に出会った。

2017年のWDSで行われたスピーチで、

【生産性】と【スピリチュアル】??が

どう結びつくのか興味を惹かれたのだ。

 

詳しくは動画を見ていただくとして、

彼がキーワードとして使っていたのが

【バラカ】という言葉だ。

※聞いたことあるな…と思った方、それはきっと「バカラ」(高級ガラス製品ブランド)です。笑

 

その意味(私が理解する限り)は、

わずかなインプットでも

そこに神の恵みを加えることで

成果がもたらす影響を最大化すること。

 

いや、説明が下手でごめんなさい。

私も完全に理解できてないから(笑)

でも、なんか感覚的に分かる気が…しない?

 

この概念を体感する方法の一つが、

1人分の食事を、誰かと分け合うこと。

 

1人分の食事がもたらす通常の影響は

その1人の身体的な満足感だけれど

分け合うという行為の恵みが

1人分の食事がもたらす影響を最大化して

2人を心身ともに満たしてくれる。

(ということだと私は理解した…)

 

その日の午後、私はとあるカフェにいた。

メルボルンの都心に珍しく広々とした店で、

目移り必死の種類豊富なスイーツはもちろん

食事やカクテルなどのお酒も楽しめる。

 

近くの大型書店で買ったばかりの本を

ここで読むのが私の至福のひと時だ。

オーストラリアの本は高い…。

だけどこの幸せは何にも代えがたい。

 

入り口近くのテラス席に座り、

“The War of Art”という名著に没頭していると

「Excuse me.(すみません)」という

か細い声に気づいて視線を上げた。

 

青い顔のホームレスと思わしき女性が

いくらかの硬貨が入った缶を手に

「いくらか恵んでくれませんか」と

声をかけてきたのだった。

 

オーストラリアはカード社会なので

私はキャッシュを全く持ち歩かない。

「ごめん、今を現金を持ってないの」

と返事をして断るほかなかった。

 

隣のテーブルで同じ質問をする彼女の

背骨がシャツに浮き出るような後ろ姿を見て

「現金を持っていればよかった」と

心から残念な気持ちになった。

 

美味しいものが溢れるこの場所で、

一番食べることを必要としているのは

おそらく彼女だ。

 

なんとなく後ろ髪をひかれながらも

本に視線を戻してしばらくすると、

1つのアイデアが頭に浮かんだ。

 

彼女がお店で食べたいものを選んで、

私が支払えばいいやん!!

 

こんなにシンプルなことが、

瞬間的には頭に浮かばないものだ。

 

でも顔を上げて周りを見渡しても、

もう彼女はいなかった。

店内に入ったのかと思って、

しばらく待っても、その姿はない。

 

バラカを逃してしまったのだ。

 

インタビューをしてみて分かったけど、

街中で他人に話しかけるというのは

どんな理由であれ勇気が要る。

 

路上パフォーマンスとか

SNSでの投稿は

マスに向けての発信だから

反応がないことがあっても

誰かに拒絶されることはない。

 

だけど、誰か1人に対して

目を見て、心からお願いして、

断られるというのは結構辛い。

 

路上に座っているホームレス全員に

施しをするほど聖人ではないが

私の目を見てお願いされたときには

自分が破産しない限り応えたいと思う。

 

今度同じシチュエーションになったら

もっと上手に私のリソースを最大化しよう。

 

そんな後悔と、教訓を得た日曜日だった。